①本堂 | |
[本尊] 当山の本尊は十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)を内蔵した聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)です。毎年1月、5月、9月の第三日曜日に御開帳されます。 御本尊は廚子(ずし)の中に安置されて、観音様とお近づきになれるように観音様の手には御手綱(みてづな)が結ばれています。観音様から導かれた御手綱は御開帳柱(ごかいちょうばしら)に繋げられ、御手綱と御開帳柱に触れることで、観音様と結ばれ、同じご利益を授かるというものです。 やさしく慈悲深い観音様が1300年の時を超えて皆様を見守り続けています。 [毘沙門天(びしゃもんてん)] 本堂内陣右手に安置されている毘沙門天は、平安時代に作られた桧材一木造りで、福岡県指定有形文化財です。甲冑や衣文(えもん)の彫刻が見事な出来栄えで、胎内には「〇〇〇〇〇阿闍梨(あじゃり)」と書いてあります。作者が誰なのか判読できないのが何とも残念です。 [不動明王(ふどうみょうおう)] この不動明王は坐像でありながら100センチを有するのですが、寺伝によれば、観音寺中興の祖である金光上人が護摩堂(ごまどう)を創建した際の御本尊だったようです。現在は、本堂内陣左手に安置されています。 不動明王は名の通り、どっしりと動じないお姿をしており、時には厳しく、真実を見極める力強い眼で悩み多き人々をお救いになっています。 | |
②阿弥陀堂(あみだどう) | |
本堂むかって右手は阿弥陀堂(旧護摩堂)となっています。本尊である阿弥陀如来(あみだにょらい)は極楽浄土の主尊であり、お参り頂いた方はご先祖様を偲び、故人と向き合い「南無阿弥陀仏」とお唱えします。また、ご回向道場(えこうどうじょう)として檀信徒(だんしんと)の皆様の回向・供養を阿弥陀堂で執り行っております。 | |
③金光上人碑(こんこうしょうにんひ) | |
観音寺中興の祖である金光上人を称え、金光上人の碑が建立されています。 金光上人は「牛鬼(うしおに)」退治の伝説や荒廃していた観音寺を再興されるなど数多の功績を残されました。観音寺を離れた後は陸奥(東北)地方で布教・念仏により仏法を弘められました。まさに激動の人生を歩まれた郷土出身の名僧です。ひっそりと佇む金光上人の碑に触れてみてはいかがでしょうか。 | |
④ハルサザンカ | |
境内中央には推定樹齢350年の「ハルサザンカ」(久留米市指定天然記念物、幹回り158センチの原木、高さ8m)が2月から3月にかけて可憐な紅色の花を咲かせ、鳥や人の心を和ませています。満開の頃には、ハルサザンカの木の下に一面のピンクの絨毯(ハルサザンカの花びら)ができあがります。 毎年2月の第3日曜日には「さざんか祭」を開催し「ハルサザンカ」の開花と共に自然の恵みに感謝しています。 | |
⑤お守り | |
各種お守りについてはご祈願案内をごらんください。 ご祈願案内 |
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⑥遥拝観音堂(ようはいかんのんどう) | |
遥拝観音堂は、平成9年に奥之院(嶽ノ観音)が再建された際に、険しい山道で参れない方のために、遥拝観音堂を建立しました。真南の奥之院(嶽ノ観音)に思いを馳せ、遥かに拝することで信仰の真心が届くと信じています。 | |
⑦地蔵尊堂(じぞうそんどう) | |
地蔵尊堂に安置されているお地蔵様は、寺伝によれば元禄期に造られたようです。 一般的にお地蔵様は、古来から民間信仰の仏様として道のほとりに安置されており、私達にとって最も身近な仏様として信仰されてきました。観音寺のお地蔵様も以前は外に祀られていたようです。現在は地蔵尊堂のご本尊として皆様のご健康、地域の安全、そして生まれて来られなかった子ども達を安らぎの世界へと導くために水子供養の仏様としてお参り頂いています。 |