花まつり
2016年4月8日
新年度が始まりました。環境や立場が変わり、新しい生活がスタートする人もいるかと思います。
仕事に追われ忙しく日々を過ごすことがあるかもしれません。そんな時は神社やお寺にお参りをし、心のブレーキを一度踏んでみてもいいのかもしれませんね。
さて今日(4月8日)はお釈迦様の誕生日です。「花まつり」「潅仏会」ともいいますね。
「花まつり」では甘茶を誕生仏(お釈迦様)にかけるのですが、これはお釈迦様の誕生を喜び、天竜たちが甘露の雨を降らしたことに由来するものです。
お釈迦様は生まれてすぐに7歩だけ歩いて、右手で天を、左手で地を指し、『天上天下唯我独尊』と唱えたと、言われています。
この言葉は、この世界でかけがえのない存在であるという意味であって、自分が一番偉いから他者を軽視しているという意味ではないのでご注意を。
実はこの「天上天下唯我独尊」は「三界皆苦吾当安之」という続きがあります。
我々人間が迷い苦しむ世界である三界(欲界・色界・無色界)から安心を与えられるようなかけがえのない存在になりたい。
という意味があるのです。
平たく言えば、お釈迦様の最初の決意表明といったところでしょうか。
仏教の芽生えの日である4月8日(花まつり)に手をあわせてみるのも良いのかもしれません。