沙羅双樹とシャラの木
2021年6月12日
白くて綺麗な「ナツツバキ」が咲きました。
沙羅双樹の木に似通っているため別名「シャラの木」とも呼ばれております。
お釈迦様が生まれたところにあった「無憂樹(ムユウジュ)」、悟りを開いたところにあった「印度菩提樹(インドボダイジュ)」と並んで三大聖木の1つに数えられています。
お釈迦が涅槃(亡くなること)に入られる時に、2本もしくは2組の花が咲いていたそうです。
このことから「沙羅双樹」と呼ばれています。
日本では気候的に「沙羅双樹」が育ちににくいらしく、多くのお寺では「シャラの木」を聖樹として大切にしております。
誰もが覚えた『平家物語』冒頭
に記される「沙羅双樹」は、もしやすると「シャラの木」だったのかも知れませんね。
うちのお寺のでは何故だか「おみくじ」を結ばれて行く人が多いです。
『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。』