施餓鬼会・大般若会
施餓鬼・大般若会のご案内
「施餓鬼会」と、12月の「お十夜法要」は、古来から観音寺で執り行われている、ご先祖さまを偲び、供養する当山の重要な行事となっています。本年は中興の祖「金光上人八百年大遠忌」となっています。
「施餓鬼会」および家内安全や身体健全など祈願する「大般若会」を久留米部内の天台宗七ケ寺院出仕のもと、下記によりおつとめします。
お誘いあわせ、お参りくださいますようご案内申し上げます。
一、日時 8月1日(月) 午前 10時より
◇法要の後、中食のお接待になります。
◇ご先祖諸霊の「小塔婆(ことうば)回向(えこう)」(三百円)
◇特別施餓鬼(一万円)
※初盆を迎えられる方や、特にご先祖様を供養・回向される方は特別施餓鬼を申し込みされます様ご案内申し上げます。宗派を問わず供養致します。事前受付も承ります。不明な点ございましたら、遠慮なくお寺までお問い合わせください。
・施餓鬼とは…
「施餓鬼会」というのは、餓鬼〈弔う者のない無縁の亡者〉のためにいろいろな種類の飲食を施す法会で、「施食会」ともいいます。
本来「施餓鬼会」というのは、別に期日を定めずに随時行う法会でありますが、いつの頃からか盂蘭盆会と同じように考えるようになり、東京方面では七月のお盆の頃、他の多くの地域では八月のお盆の頃に行います。
施餓鬼会の起源については、インドでお釈迦様が説法している時、十大弟子の一人に「阿難(あなん)」というお方がおられました。この方が、ある晩、静かな所で修行をしていますと一人の餓鬼が現れました。その姿は醜く、痩せていて、口からは火を吐き、喉は針のように細く、腹は異常に脹れていて、髪の毛は乱れ、爪は鋭く、それはそれは恐ろしい形相をしていました。そして、食べ物を食べようとして口へ運びます。そうすると食物は火となって食べることが出来ず、絶えず苦しんでいます。その餓鬼が来て、
「お前は三日以内に死んで餓鬼道に墜ちるだろう。」
といったのです。それを聞いた阿難は大変に驚き、早速お釈迦様にそのことについて相談いたしました。
するとお釈迦様は、
「十万の僧を供養せよ。」
とのお教えでした。阿難は多くの僧侶を集め供養しました。三日以内に死ぬといわれた阿難は、その供養の功徳により長寿を得ることができたといいます。このように、阿難が供養したことから始まった法要と言われております。
その作法などは宗派によって、或は地域によって多生異なりますが、一般には道場の外側の方に供養壇、即ち施餓鬼壇を設け、五色の幡(はた)にそれぞれ如来の名前を書き、この壇の回りに懸け、壇上には「三界万霊」と書いた大きな位牌を安置し、食べ物やお水をお供えするのであります。
また、水死した人のために、川の中に船を浮かべ、或は水辺で施餓鬼法を修し、お供え物を流したり、紙で作った小舟を流したり、船形の灯篭を流したりして、水死した人ばかりでなく、その年に亡くなられた方々の霊、或は三界万霊に供養を営む寺院などもあります。
始め、延命・長寿の法要であったものが、何時しかお盆と一緒に行うようになりました。
天台宗HPより引用